初心者 AI入門 10分

NotebookLM入門: PDFを読ませてAIに質問する使い方ガイド

GoogleのNotebookLMにPDFや資料をアップロードし、AIに質問して内容を理解する方法を初心者向けに解説します。無料で使える設定手順つき。

仕事で渡された50ページのPDF。全部読む時間はないけれど、中身は把握しなければいけない。そんな場面で役に立つのが、Googleが無料で提供しているNotebookLMです。

NotebookLMは、自分がアップロードした資料だけを情報源にしてAIが答えてくれるサービスです。ChatGPTのように学習済みの知識から回答するのではなく、あなたが渡したPDFや文書の中身に基づいて回答します。つまり、「この資料にはなんて書いてある?」という質問に正確に答えてくれます。

この記事では、NotebookLMにPDFをアップロードして質問する手順を、はじめての人でも迷わないように整理します。

この記事で分かること

  • NotebookLMの特徴ChatGPTとの違いと、資料ベースAIの利点が分かります。
  • PDFの読み込み方資料をアップロードして質問できる状態にする手順を学べます。
  • 効果的な質問の仕方要約・比較・抽出など、仕事で使える質問パターンを身につけます。

NotebookLMとは何か

NotebookLMは、Googleが提供するAIリサーチツールです。最大の特徴は、ユーザーがアップロードした資料(ソース)だけを根拠にして回答する点です。

一般的なチャットAIは、インターネット上の膨大な情報を学習した知識から回答します。そのため、質問と無関係な情報が混ざったり、事実と異なる内容を自信満々に答える「ハルシネーション」が起きることがあります。

NotebookLMは、あなたが渡した資料の範囲内でしか答えません。回答には「この資料のこの部分に書いてあります」という引用が付くため、根拠を確認しやすいのが大きな利点です。

対応しているファイル形式

NotebookLMにアップロードできる主なソースは次のとおりです。

  • PDF
  • Googleドキュメント
  • Googleスライド
  • Webページ(URLを貼る)
  • テキストファイル
  • YouTube動画(字幕から読み取り)

1つのノートブックに最大50個のソースを追加できます。複数のPDFを入れて横断的に質問することも可能です。

手順1: NotebookLMを開く

ブラウザで notebooklm.google.com にアクセスし、Googleアカウントでログインします。無料で使えます。

ログイン後、「新しいノートブック」をクリックして開始します。

手順2: PDFをアップロードする

ノートブックが開いたら、「ソースを追加」からPDFファイルを選びます。

アップロードが完了すると、左側のパネルにソースが一覧表示されます。NotebookLMが自動的に内容を読み取り、質問に答えられる状態になります。

複数のファイルを追加したい場合は、同じ手順を繰り返すだけです。たとえば、関連する3つの報告書をまとめて入れておけば、「3つの報告書に共通する課題は?」といった横断的な質問もできます。

手順3: 質問してみる

チャット欄に質問を入力します。最初は次のような質問から試してみてください。

要約を頼む:

この資料の要点を5つの箇条書きでまとめてください。

特定の情報を探す:

この報告書で、売上に関する数値はどこに記載されていますか?

比較する(複数ソース時):

2つの資料で、結論が異なる点はありますか?

用語を確認する:

この資料に出てくる「リテンション率」とは何ですか?資料内の定義で説明してください。

回答には引用元が表示されます。クリックすると該当箇所を確認できるので、AIの回答が正しいかを自分の目で確かめられます。

仕事での活用シーン

NotebookLMが特に便利な場面をいくつか紹介します。

場面使い方
長い報告書の把握要約を頼み、詳細は引用元から読む
会議前の準備議題の関連資料を入れて論点を整理する
競合調査複数社のIR資料を入れて比較する
論文の理解英語論文を入れて日本語で質問する
引き継ぎ資料の確認マニュアルを入れて不明点を質問する

特に、英語のPDFを入れて日本語で質問できる点は、海外の資料を扱う場面で重宝します。

注意点と限界

NotebookLMを使うときに知っておきたい点があります。

まず、アップロードした資料はGoogleのサーバーで処理されます。社外秘や個人情報を含む資料を扱う場合は、所属組織のポリシーを確認してください。

次に、画像やグラフの中身はまだ正確に読み取れません。テキスト部分が情報の中心になります。

最後に、資料に書かれていないことは答えられません。これは制限であると同時に、根拠のない回答を防ぐ安全装置でもあります。「この資料には記載がありません」と返ってきたら、それは正直な回答です。

ChatGPTとの使い分け

NotebookLMとChatGPTは競合するものではなく、用途が異なります。

  • NotebookLM: 手元の資料について正確に調べたいとき。引用元を確認したいとき
  • ChatGPT: アイデア出し、文章作成、一般的な質問に幅広く答えてほしいとき

「この資料になんて書いてある?」はNotebookLM、「この資料をもとにプレゼン原稿を書いて」はChatGPT、という使い分けが実用的です。

完了チェック

  • NotebookLMにGoogleアカウントでログインできた
  • PDFをアップロードしてソースに追加できた
  • 質問を入力して、引用つきの回答を受け取れた
  • 引用元をクリックして該当箇所を確認できた

参考リンク