AI画像生成入門: 思いどおりの画像を作るプロンプトの書き方
AI画像生成で思いどおりの画像を作るプロンプトの書き方を初心者向けに解説。構図・スタイル・色の指定方法、失敗しないコツを具体例つきで紹介します。
AI画像生成ツールに「猫の絵を描いて」と頼むと、たしかに猫は出てきます。でも、思っていたのと違う。もっとかわいい感じ、もっとビジネス向け、もっとシンプルに。そんなギャップを感じたことはないでしょうか。
AI画像生成の品質は、プロンプト(指示文)の書き方でほとんど決まります。テキストAIと同じで、具体的に伝えるほど、望みに近い画像が得られます。
この記事では、画像生成AIのプロンプトを「何を、どう書けば、どんな画像になるか」という視点で整理します。
この記事で分かること
- プロンプトの構成要素被写体・スタイル・構図・色・雰囲気の5つの軸で指示を組み立てる方法が分かります。
- 具体例で学ぶ書き方ビフォーアフター形式で、曖昧な指示と具体的な指示の違いを実感できます。
- ツールごとの特徴DALL-E、Midjourney、Stable Diffusionの使い分けが分かります。
主な画像生成AIツール
まず、代表的なツールを把握しましょう。
| ツール | 提供元 | 特徴 | 料金 |
|---|---|---|---|
| DALL-E 3 | OpenAI | ChatGPT内で使える、日本語対応 | ChatGPT Plus内に含む |
| Midjourney | Midjourney社 | 高品質、アート寄り | 月額10ドル〜 |
| Stable Diffusion | Stability AI | オープンソース、カスタマイズ自在 | 無料〜(ローカル実行可) |
| Adobe Firefly | Adobe | 商用利用に強い、著作権配慮 | 無料枠あり |
| Canva AI | Canva | デザインツール内で使える | 無料枠あり |
初心者が最も始めやすいのは、ChatGPT内で使えるDALL-E 3です。日本語でプロンプトを書くだけで画像が生成されます。
プロンプトの5つの構成要素
画像生成プロンプトは、次の5つの要素を組み合わせて書きます。
1. 被写体(何を描くか)
最も重要な要素です。「猫」だけでなく、具体的に描写します。
- NG:
猫 - OK:
窓辺に座っている白い長毛種の猫、外の雨を眺めている
2. スタイル(どんなタッチか)
画風やテイストを指定します。
水彩画風フラットデザインのイラスト写実的な写真風ミニマルなラインアート浮世絵風サイバーパンク風のデジタルアート
3. 構図(どう配置するか)
カメラアングルや配置を指定します。
俯瞰(上から見下ろす構図)クローズアップ全身が入る引きの構図中央に配置、左右対称三分割法で右寄りに配置
4. 色・ライティング
色調や光の雰囲気を伝えます。
暖かいオレンジ色の夕日の光青と白のクールなトーンパステルカラーモノクロ、コントラスト強め柔らかい自然光、逆光
5. 雰囲気・感情
画像全体のムードを言葉にします。
穏やかで静かな雰囲気活気があってエネルギッシュミステリアスで幻想的プロフェッショナルで信頼感がある
実践: 曖昧な指示 vs 具体的な指示
同じ題材でも、プロンプトの書き方で結果は大きく変わります。
曖昧な指示:
カフェの絵を描いて
これでもカフェの画像は出ますが、自分のイメージとは違うものが出る可能性が高いです。
具体的な指示:
パリの裏通りにある小さなカフェの外観。
石畳の歩道にテラス席が2つ。赤いパラソルの下にエスプレッソカップ。
早朝の柔らかい光、人通りは少なく静か。
水彩画風、暖かいベージュとテラコッタの色調。
5つの要素(被写体、スタイル、構図、色、雰囲気)を具体的に書くだけで、イメージに近い画像が生成されます。
ビジネスで使えるプロンプト例
仕事で画像生成を使う場面も増えています。そのまま使えるテンプレートを紹介します。
プレゼン資料の挿絵:
ビジネスチームがホワイトボードの前で議論している様子。
4人の多様なメンバー、モダンなオフィス。
フラットデザインのイラスト、青と白を基調、背景はシンプル。
プロフェッショナルで前向きな雰囲気。
ブログのアイキャッチ画像:
ノートパソコンとコーヒーカップが置かれたデスクの俯瞰写真。
周りに観葉植物とノート。自然光が窓から差し込む。
写実的な写真風、明るくクリーンなトーン。
ミニマルで整理された印象。
SNS投稿用のグラフィック:
「AI × 働き方」をテーマにした抽象的なグラフィック。
人間のシルエットとデジタル回路が融合するイメージ。
グラデーション(紫から青)、幾何学的なパターン。
未来的だが温かみのある印象。
うまくいかないときの改善テクニック
思った画像が出ないときは、次のテクニックを試してください。
要素を足す、引く: 一度に全部を指定せず、まず被写体とスタイルだけで生成し、結果を見てから構図や色を追加します。
ネガティブプロンプトを使う: Stable Diffusionなど一部のツールでは、「含めたくないもの」も指定できます。
テキスト、文字、ロゴ、ウォーターマークを含めない
参考スタイルを明示する: 「〇〇風」と具体的な画風を指定すると、ブレが減ります。
スタジオジブリの背景画のような、手描き感のある風景
アスペクト比を指定する: 用途に合わせてサイズを指定します。
16:9の横長、プレゼン用スライドに使用
著作権と利用上の注意
AI画像生成を仕事で使う際に知っておくべき注意点です。
商用利用の可否: ツールによって利用規約が異なります。DALL-E 3(ChatGPT Plus経由)やAdobe Fireflyは商用利用が認められています。Midjourneyは有料プランで商用利用可能です。利用前に各ツールの規約を確認してください。
実在の人物やブランド: 実在の人物の顔やブランドロゴに似た画像を生成することは、肖像権や商標権の問題になりえます。避けてください。
著作権の帰属: AI生成画像の著作権はまだ法的に確立されていない部分があります。重要な商用利用では法務に確認することをおすすめします。
クレジット表記: 社内利用なら不要な場合が多いですが、公開する場合は「AI生成」である旨を明示するのが透明性の面で望ましいです。
ChatGPTでの画像生成の始め方
最も手軽にAI画像生成を試せるのは、ChatGPT内のDALL-E 3です。
- ChatGPTにログインする
- チャット欄に画像の説明を日本語で入力する
- ChatGPTが自動的にDALL-E 3で画像を生成する
ChatGPT Plusプラン(月額20ドル)に加入していれば、回数制限内で自由に画像を生成できます。プロンプトの書き方は、この記事で紹介した5つの要素をそのまま使ってください。
テキストでのプロンプト術をもっと深く学びたい方は、ChatGPTプロンプト入門もあわせてご覧ください。
完了チェック
- プロンプトの5要素(被写体・スタイル・構図・色・雰囲気)を理解した
- 曖昧な指示と具体的な指示の違いを比較できた
- 画像生成ツールで実際に画像を1枚生成した
- 生成した画像の利用規約を確認した